TSシール<弾性特殊ゴム>/株式会社TSシール工業
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TSシールの紹介

TSシールとは

水酸基末端液状ポリプタジエンと、液状プレポリマーが反応して3次元の網目構造の弾性体であるため、ポリエステルウレタン、ポリエーテルウレタンと比較して化学構造的に極めて優れた加水分解安定性を有しています。 このため、化学構造的に安定した3次元の網目構造なので長期にわたり弾性を維持することができる特性を有しています。

したがって、完全止水、耐震性、クッション機能、耐気性を必要とする場合のコンクリート製品等への利用に最適な目地材です。

攪拌

攪拌

施工の様子

施工の様子

特長

TSシールは強力な粘着性と半永久的な弾性力を維持し、永年に亘って硬化しない性質が大きな特長を有していることから下記の機能に優れています。

強力な止水機能

  1. 70%0.1Mpa以上の止水性(試験材料(TSシールテープ):上面10mm、下面15mm、高13mm)。
  2. 伸び率200%で0.1Mpa以上の止水性(試験材料:20×45mm)。
  3. 推進管等では、推進圧力により変形し、接合部の隙間を完全に密閉するので、接合目地からの浸入水及びメタンガスの侵入がありません。

クッション・耐震性機能

  1. 推進管端面に充填した場合は、表面に係る圧力を吸収し、柔軟に対応できるクッション機能と、接合部の隙間を完全に密閉し恒久的な止水と耐震性機能が確保できます。
  2. ボックス目地に充填した場合は、強力な弾力性と粘着性を有しているため、接着目地1~2mmで優れたクッション機能と止水効果が発揮されます。
  3. 5倍の伸び率を有していることから、伸縮に自在対応することができます(試験結果より)
  4. 優れた復元力があるため、施工時等に継手部が伸縮する場合に最適です。

その他

  1. 管路施工後、浸入水を防止するので、管路の維持管理の負担を最小限に押さえ、終末処理場の汚水処理費用も削減できます。
  2. TSシールを充填することによって、継手接合用鋼製カラーの腐食を防止し、耐久性を向上させます。
  3. 他の止水材と比較して、耐水性、耐薬品性、耐候性に優れています。

一般的な施工箇所

  • 埋込カラー形推進管接合部、レジコンパイプ、U字溝等ジョイント部、組立式マンホールの接合部、プレキャストブロック、ボックスカルバート接合部
  • 地下共同溝、地下道、電力地中線工事、ガスタンク廻り
  • セグメントジョイントのシール、推進工法用掘進機接合部
  • 道路、堤防、鉄道、橋梁のジョイント部
  • 石油タンクスソ廻り、防油堤、防潮堤の目地
  • その他(振動、騒音防止、気密性を有する場所等)
一般的な施工箇所 一般的な施工箇所 一般的な施工箇所

TSシールを使用した泥水式防爆型推進工法

  • 泥水式推進工法の採用
    泥水方式を採用するため、地下水や地盤に溶け込んだメタンガスをそのまま、切羽から管内を経て流体輸送で坑外に開放します。泥土圧方式や泥濃方式と違い、開放部がないため、掘進機内や管内にメタンガスが侵入しません。
  • 特殊シール材(TSシール)の採用
    掘進機の屈曲部や推進管のジョイント部に、耐気性に優れた特殊シール材(TSシール)を先行シールし、メタンガスの侵入を完全に防止します。これにより、掘進機と管内の防爆設備が不要となり、安全性の確保と大幅なコスト縮減が可能となります。
  • アルティミット工法の採用
    掘進機の操作、自動滑材注入システム、測量等をアルティミット工法の遠隔制御システムで自動化することによって、掘進時の管内作業をなくし、万が一の人的被害を最小限に抑えることができます。
TSシールを使用した泥水式防爆型推進工法 TSシールを使用した泥水式防爆型推進工法 TSシールを使用した泥水式防爆型推進工法

成績報告書

TSシールの気密試験 TSシールの引張試験

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